4大共通ポイント(dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント)は、買い物に使うだけではなく、株や投資信託に投資して、さらに増やすことができるのをご存知でしょうか?
すでに投資をやっている方は、ポイントを充てることで現金を節約できます。
また、投資はよくわからない、失敗しそうで怖いという方も、ポイント利用であれば、多少リスクがあっても挑戦できそうではないですか?
そうはいっても、何から手をつけていいかわかりづらいと思いますので、4大ポイント投資に関してそれぞれの投資方法や選択できる投資先などをわかりやすくまとめて、おすすめの運用方法を提案させていただきます。
Contents
4大共通ポイントを使った投資
4大ポイントを使って投資する方法を以下にまとめました。ポイント投資サービスには、「ポイントだけを使って投資を疑似体験するもの」と、「証券口座を開設して現金で投資を行う際にポイントを充当できるもの」と大きく2パターンに分かれます。楽天ポイントのみ、その両方に対応しています。
dポイント | Ponta | 楽天ポイント | Tポイント | ||
投資方法 | 投資体験 | 現金投資に充当 | |||
必要ポイント | 100ポイント単位 | 20ポイント以上 1ポイント単位 |
100ポイント単位 | 1ポイント〜 現金に充当 |
1ポイント〜 現金に充当 |
投資先 | 投資信託 | 個別株、ETF、REIT | 投資信託 | 投資信託、個別株 | 投資信託(SBI)
個別株(ネオモバ) |
コース選択 | 2コースから選択 | 楽天証券取り扱い銘柄 | |||
証券口座 | 不要 | 不要 | 不要 | 必要 | 必要 |
引き出しかた | 1ポイント単位で即時 | 20ポイント単位 | 1ポイント単位 | 売却で現金化 | 売却で現金化 |
手数料5% |
投資体験サービス
投資体験サービスは株や投信に連動して、ポイントが増減し、引き出すとまた元のポイントとして使えるというものです。証券口座開設の必要はなく、現金が増減するわけではないので、投資初心者でも気軽に挑戦できるのはこちらのタイプです。
dポイント投資
投資体験型で最もおすすめなのはdポイント投資!
株式比率が多くハイリターンのアクティブコースか、債券比率が多くリスクを抑えたバランスコース、その他テーマから選択するだけなので、初心者でも迷うことはありません。
攻略法は↓の記事にまとめています。

dポイント投資に慣れて、より本格的な投資に移行したくなったら、ロボアドバイザーのTHEO+docomoがおすすめ。dポイント投資と同様の仕組みでおまかせ運用ができます。
THEO+docomoはdポイントを使うことはできませんが、運用額に応じてdポイントをもらうことはできます。
Pontaポイント運用
Pontaポイント運用は個別株やETFから銘柄を選ぶ必要があるので初心者にはややハードルが高い気がします。ただ、20ポイントから投資可能で、個別株は投資信託よりもハイリターンが狙えるので、現金で個別株を買うのは資金が足りないし怖いけど、ポイント投資ならチャレンジできそうという方にはおすすめです。
投資先は以下から選ぶことができます。なんにでも投資できるというわけではありません。
個別株
- ゲオホールディングス
- 日本航空
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- リクルートホールディングス
- ローソン
ETF(上場投資信託)
- 上海株式指数・上証50連動型
- ダウ・ジョーンズ工業株30種平均
- 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型
- 原油インデックス上場
REIT(不動産)
- ジャパンリアルエステイト投資法人
コモディティ
- 純金上場信託
Pontaポイント運用は運用手数料が毎日0.00329%(年1.2%)かかります。
さらに、引き出す際に20ポイント単位である点、さらに5%もの手数料を取られてしまうのが痛いです。
投資体験の中では少しクセが強いですね。
楽天ポイント運用
楽天ポイント運用はポイントを使った投資体験サービスで、証券口座開設の必要はありません。紛らわしいですが、後述する楽天証券でのポイント投資とは全く別のサービスです。
dポイント投資と同様に、アクティブコースとバランスコースから選ぶだけでお手軽です。
楽天証券で投資をすでに行なっている方は後述のポイント投資に充てた方が良いと思いますが、楽天証券口座以外ですでにNISAを行なっている方や本格的な投資を行うつもりがない方はこちらでも良いでしょう。
ちなみに期間固定ポイントは投資できません。
実際の投資にポイント充当
楽天ポイントとTポイントに関しては、投資体験ではなく、実際の本格的な投資にポイントを充当するという使い方もできます。この場合、引き出す際は現金で受け取ることになります。つまり、間接的にポイントを現金化しているのと同義ですので、ポイントの使い道として非常に魅力的ですよね。
楽天ポイント投資
楽天証券で投資信託を買う際に、楽天ポイントを使うことができます。楽天証券で取り扱っている銘柄ならばなんでも買うことができます。
特定口座の他に、NISA口座やつみたてNISA口座も対象になっています。
私はつみたてNISAに毎月33,333円(年40万円が限度額)を積み立てており、毎月自動で楽天ポイントを充当する設定にしています。ポイントで足りなかった部分は楽天カードで支払っているので、それでまたポイントが貯まって翌月の積み立てに使われていきます。

私は管理しやすいように楽天カードを2枚持ちしているので画像のように獲得ポイントが分かれて出ています。
概ね1,000ポイントほど毎月貯まるので、毎月33,333円ずつ積み立てているのに、現金は32,000円ほどしか消費してないということです。貯蓄方法として非常に効率がいいです。
楽天証券でのポイント利用は楽天市場でのポイントアップ(SPU)条件にもなっていますので、あまり投資に興味がない人も、楽天市場でよく買い物するなら少額でもやっておくべき!
僕と同じように設定しておけば、楽天市場のSPUも自動で毎月達成されますよ!
楽天証券のSPUめんどくさそうですが、自動積立でポイント利用設定にしとけば、そのときポイントが残っておろうがなかろうが達成になります。
ぼくはつみたてNISAでこれやってるので、特になにもすることなく毎月自動的に+1倍になってます。 pic.twitter.com/gdy9TFhwCd— ペイの実 (@paynomi) October 27, 2019

余談ですが、楽天証券では、楽天カードで投資信託が買えるのがやばいです。投資信託のような換金性の高い商品を後払いで買えて、ポイントまでもらえるのですから。
カードで買い物した分はともかく、自分の証券口座に積み立てを続けるだけで毎月300ポイント以上還元されていくのはすごすぎますね。
2019年10月からは個別株にもポイント利用できるようになりました。
SBI証券 Tポイント利用
楽天証券と同様に、SBI証券でもTポイントで投資信託を買うことができます。
NISA口座にも対応しますが、楽天証券と違い、積立注文ではポイント利用できないので、つみたてNISAでは利便性で劣りそうです。
個別株に関してはSBI証券口座ではTポイント利用不可ですが、後述のネオモバイル証券で買うことが可能です。
SBIネオモバイル証券 Tポイントで株を購入
SBIネオモバイル証券(ネオモバ)では国内株、国内ETF、REITなどの購入にTポイントを充当させることができます。1株単位で購入できますので、数100ポイントから運用可能ですね。
ただし、口座維持費用として毎月200円(税抜)(月50万円以下の取引の場合)がかかるので注意です。
ネオモバで投資可能な期間固定Tポイントを毎月200ポイントもらえるので、実質無料と考えることもできますが、自動積み立てができないので、放置運用はできません。期間固定ポイントが失効しないように毎月手動で投資していく必要があります。
ネオモバはS株(単元未満株)を買えるのが最大のメリットです。
通常は1口100株と、売買の最低単位である単元株数が決まっていますが、S株(単元未満株)では、単元株数に関らず1株から取引ができます。
欲しい銘柄を単元株数手に入れるとなると数10万円もかかることが多いので初心者にはハードルが高いです。
一方、ネオモバなら少額ずつ、時間分散しながらお目当ての銘柄を積み立て購入できます。

なお、ネオモバではロボアドバイザーのWealthNavi(ウェルスナビ)も取り扱っていますが、こちらにTポイントを充てることはできません。
ポイント投資 まとめ おすすめ運用
以上、共通ポイントを使った投資に関してまとめました。
投資体験型は口座申し込みの必要がなく、現金を消費しないため、初心者でもゲーム感覚で気軽にはじめられます。
実際の投資にポイントを充当させるタイプは本格的に資産運用が可能で、将来のための資産形成にポイントを充てることで実質的に現金化していくイメージです。
dポイント投資は投資初心者、上級者ともにおすすめ!せっかく貯まっているdポイントをそのまま使わず寝かせていても何の意味もありません。寝かせるぐらいであれば、とりあえず幾らか投資してみたほうが少しずつ増えていきますし、投資の勉強にもなります。
dポイント投資に慣れて、より本格的な投資に移行したくなったら、ロボアドバイザーのTHEO+docomoがおすすめ。dポイント投資と同様の仕組みでおまかせ運用ができます。
THEO+docomoはdポイントを使うことはできませんが、運用額に応じてdポイントがもらえますよ。
Pontaは個別株が買える点が面白いですが、少しトリッキーで投資初心者には難しいです。また、手数料が高いので、無理にやることはないかなと思います。
楽天ポイントはさすがですね。投資体験は初心者にわかりやすくシンプルに作られており、本格的に投資がやりたくなったら楽天証券の口座を作ればいいだけです。つみたてNISAでポイント利用すれば自動的にポイントを使っていってくれるので、放置でなんら問題ありません。
TポイントはSBI証券で投資信託を買うことができますが、自動積立および個別株には対応していません。
SBIネオモバイル証券はTポイントを使えるのもメリットですが、単元未満株を積み立てるツールとして優秀だと思うので、少額から個別株を始めてみたい人にはうってつけです。