亡くなった家族のサブスクはどうなる?自動では止まらない|Amazon・Apple・Google・Netflix・携帯電話の解約方法まとめ

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亡くなった家族のサブスクはどうなる?自動では止まらない|Amazon・Apple・Google・Netflix・携帯電話の解約方法まとめ

家族が亡くなったとき、動画や音楽、Amazonプライム、スマホの料金などのサブスクはどうなるのでしょうか。

結論から言うと、サブスクは契約者が亡くなっても自動では止まりません。解約するまで料金はかかり続け、未払いの料金は相続人が払うことになります。ほとんどのサービスは、遺族が代わりに解約できる手続きを用意しています。

各社の公式の案内をもとに、遺族が解約する方法をまとめました。内容は2026年10月11日に各社の公式ページで確かめたものです。

結論:サブスクは自動では止まらない。遺族が解約する

  • 契約は相続人に引き継がれる:相続人は、亡くなった人の財産に属した一切の権利義務を引き継ぎます(民法896条)。サブスクの契約も同じで、解約するまで続きます
  • 放っておくと料金がかかり続ける:たとえばソフトバンクは、承継も解約もしないと、亡くなった契約者の名前で毎月の基本料金の請求が続くと案内しています
  • 未払いの料金は相続される:auは、相続した場合は未払い料金も相続されるので支払いが必要、と案内しています
  • 買ったデジタルの作品は引き継げない:アカウントを閉じると、Kindleの電子書籍やAmazon Musicなども使えなくなります(Amazon)。Appleも、故人のApple Accountで買った映画・音楽・ブック・サブスクリプションには、家族はアクセスできないとしています

まずは、契約しているサブスクを探す

亡くなった人が何を契約していたかは、家族にもわからないことが多いです。しかも最近は、カードや銀行の明細が紙で届かず、Webでしか見られないことがほとんどです。サブスクの多くはクレジットカードで払われているので、カード会社を見つけて、明細を出してもらうのが近道です。

1. 銀行口座からカード会社を見つける

カードの利用代金は、毎月銀行口座から引き落とされます。口座の取引の明細を見ると、カード会社の名前(「ミツイスミトモカード」など)が出ています。口座振替で払っているサブスクも、ここに出ます。

通帳がなくてネットでしか見られない口座でも、銀行に相続の手続きを申し出れば、相続人から取引の明細の証明書を出してもらえます。たとえばみずほ銀行は、相続人などのうち一人の依頼で、最長10年前までの取引明細証明書を発行しています(1か月あたり330円、戸籍謄本や印鑑証明書などが必要)。

2. 見つからなければ、信用情報機関でカードの契約を調べる

カード会社がわからないときは、信用情報機関に開示を申し込むと、亡くなった人が契約していたクレジットカードがわかります。CICは、亡くなった人の信用情報を法定相続人が郵送で開示申込みできるとしています(JICCも同じようにできます)。

  • 必要なもの:法定相続人用の開示申込書、申込者の本人確認書類2点、法定相続情報一覧図(または戸籍謄本一式)、亡くなったことがわかる書類、手数料1,500円
  • 届くまで:法定相続情報一覧図を出した場合で10日ほど、戸籍謄本など複数の書類なら20日ほど

カード会社は、会員が亡くなったことを確認すると、その契約の情報をCICから削除します。開示を申し込むなら、カード会社に連絡する前にしましょう。

3. カード会社に連絡して、明細を出してもらう

カード会社がわかったら、相続人として連絡します。退会の手続きと一緒に、利用の明細や、残っている支払いの額を確かめましょう。三井住友カードは、会員が亡くなって退会したあとの明細を、WEB明細の人にも登録の住所へ郵送すると案内しています。必要な書類はカード会社ごとに違うので、連絡するときに確かめてください。

明細では、毎月同じ日に、同じ金額で引き落とされているものがサブスクです。

パスワードがわかっていても、亡くなった人のIDでカード会社のWebサービスにログインするのは避けましょう。本人以外の利用は規約で認められていないことがほとんどです。

4. 携帯電話・スマホ・メールも見る

  • 携帯電話の料金:携帯料金と一緒に払うキャリア決済のサブスクがあります。携帯電話の解約・承継の手続きのときに、何を払っていたか確かめましょう
  • スマホの中:ロックを解除できれば、iPhoneは「設定」→名前→「サブスクリプション」、Androidは「Google Play ストア」→プロフィール→「お支払いと定期購入」で、アプリから申し込んだサブスクの一覧が見られます
  • メール:見られるなら、「更新のお知らせ」「お支払い完了」などの請求のメールを探します

参考:みずほ銀行「相続預金の取引明細証明書を発行したい。」、CIC「亡くなった家族(被相続人)の情報開示をすることはできますか?」、CIC「郵送で開示する」、JICC「本人が亡くなっている場合、開示申し込みできますか?」、三井住友カード「カード会員さまがお亡くなりになった場合の退会(解約)」

主なサービスの解約方法

ログインできるときログインできないとき
Amazon(プライムなど)サインインして手続きできる書類をそろえて、遺族専用の窓口(bereavement-support-cs@amazon.co.jp)にメール
Apple(Apple Account)iPhoneの「設定」からサブスクを解約「デジタル遺産」のサイトでアカウントの削除を申請(日本では死亡の記載がある戸籍謄本が必要な場合あり)
Google(Google Playなど)Google Playの「お支払いと定期購入」から解約「故人のアカウントに関するリクエスト」で、アカウントの閉鎖を申請
Netflix[アカウント情報]の[メンバーシップのキャンセル]登録のメールアドレスか電話番号と、支払い情報を用意して問い合わせ
携帯電話ドコモ・au・ソフトバンクはショップ、楽天モバイルは郵送で「解約」か「承継」

Amazon:遺族専用の窓口がある

Amazonの「ご遺族からのお問い合わせ」のページでは、Amazonアカウントに登録のメールアドレスにアクセスできるなら、サインインして手続きできると案内しています。プライム会員などは、先に解約しておきましょう。

アクセスできないときは、次の書類を添えて、専任サポートチーム(bereavement-support-cs@amazon.co.jp)にメールします。

  • 連絡する人と亡くなった人の続柄がわかる戸籍謄本(家族以外の代理人なら、相続財産管理人の選任書面などの代理権を示す書面)
  • 連絡する人の写真付き本人確認書類(パスポート・運転免許証・マイナンバーカードなど。マイナンバーカードは裏面を出さない)
  • 亡くなった人のアカウントがわかる情報(氏名・住所・電話番号・メールアドレス・注文番号など)
  • 連絡する人の氏名・住所・電話番号と、連絡がとれる曜日・時間帯
  • 亡くなったことがわかる書面の画像(死亡届記載事項証明書・死亡診断書・「除籍」の記載がある戸籍謄本・火葬許可証のどれか)

家族であっても、注文履歴やアカウント情報は教えてもらえません。アカウントを閉じると元に戻せず、Amazon Photos・Amazon Music・プライム特典・電子書籍などはすべて使えなくなります。

Apple:「デジタル遺産」のサイトで削除を申請

iPhoneのロックを解除できるなら、「設定」からサブスクリプションを解約できます。

ログインできないときは、Appleの「デジタル遺産」のサイトで、故人のApple Accountの削除を申請できます。申請には自分のApple Accountと、法的な書類が必要です。Appleは、日本では死亡証明書ではなく、アカウント所有者の死亡の記載がある戸籍謄本が必要になる場合があるとしています。削除やアクセスの申請が承認されると、故人のiPhoneなどのアクティベーションロックが外れ、初期化すれば家族が使えます。

Google:故人のアカウントの閉鎖を申請

Googleは「故人のアカウントに関するリクエストを送信する」のページで、ご家族や代理人と連絡を取り、適切と判断した場合は故人のアカウントを閉鎖するとしています。故人のアカウントの資金(残高)やデータの取得を申請することもできます。パスワードなどのログイン情報は教えてもらえません。

Netflix:アクセスできなくても代わりにキャンセルできる

Netflixは、亡くなったメンバーの代理としてアカウントをキャンセルできると案内しています。

  • アカウントにアクセスできる:[アカウント情報]ページの[メンバーシップのキャンセル]を選ぶ。接続しているすべてのデバイスからログアウトしてもよい
  • アクセスできない:Netflixに登録しているメールアドレスか電話番号と、いまNetflixの支払いに使っている支払い情報を用意して問い合わせる

携帯電話:「解約」か「承継」を選ぶ

携帯電話は、解約するか、家族が契約を引き継ぐ(承継)かを選びます。

手続きの場所知っておきたいこと
ドコモドコモの案内に沿って手続き手数料はかからない。解約日までの料金は請求される。dポイントは解約で失効し、承継でも引き継げない
auauショップ(家族が来店)相続した場合は未払い料金も支払いが必要。相続放棄した場合は支払い不要で、全相続人の相続放棄申述受理通知書の写しを出して免除の手続きをする
ソフトバンクソフトバンクショップ契約解除料・手数料はかからないが、本体代金の分割の残りは払う。手続きしないと基本料金の請求が続く
楽天モバイル郵送(完了まで2週間ほど)Rakuten最強プランと楽天モバイル(ドコモ回線・au回線)で手続きが違う

携帯電話の料金と一緒にサブスク(キャリア決済)を払っていたときは、どのサービスを払っていたかも携帯電話の会社で確かめておきましょう。

公式の案内がないサービスは

Spotify・U-NEXTなど、亡くなったときの手続きを公式に案内していないサービスもあります。その場合は次の順で進めます。

  1. ログインできれば、ふつうの解約の手順で解約する。アプリから申し込んだものは、App Store・Google Playの側で解約する
  2. ログインできなければ、サービスの問い合わせ窓口に、亡くなったことを伝えて相談する
  3. 支払いに使っていたクレジットカードや口座を止める(下の章)

参考:民法(e-Gov法令検索)、Amazon「ご遺族からのお問い合わせ」、Apple「亡くなったご家族のApple Accountへのアクセスを申請する」、Apple「Apple Accountの故人アカウント管理連絡先を追加する方法」、Google「故人のアカウントに関するリクエストを送信する」、Netflix「亡くなられたNetflixメンバーのアカウントをキャンセルする方法」、ドコモ「ご契約者の死亡による承継または解約」、au「契約者が亡くなった場合の手続きについて知りたい」、ソフトバンク「契約者が死亡した場合、手続きは何か必要ですか?」、楽天モバイル「契約者が逝去したため回線を解約したいのですが、どうすればよいですか?」

クレジットカードを止めても、すぐには止まらない

サブスクの多くはクレジットカード払いです。カード会社に連絡してカードを退会すれば、いずれ支払いができなくなってサブスクも止まります。ただし、すぐには止まりません。

三井住友カードは、会員が亡くなったときの退会の案内で、携帯電話料金や公共料金などの継続的な支払いは各契約先に解約か支払い方法の変更を連絡するよう求め、連絡したあとも2〜3か月はカード払いが続く場合があるとしています。支払いが止まっても、それまでの未払いの料金は残ります。カードを止めるだけで済ませず、サブスクは一つずつ解約しましょう。

参考:三井住友カード「カード会員さまがお亡くなりになった場合の退会(解約)」

相続放棄をするなら、払う前に考える

借金が多いなどで相続放棄を考えているなら、未払いの料金の扱いに気をつけてください。相続放棄は、相続が始まったことを知った時から3か月以内に家庭裁判所に申し出ます(民法915条・938条)。その前に相続財産を「処分」すると、単純承認したものとみなされ、借金も含めて相続することになります(民法921条)。

  • auは、相続放棄した場合は未払い料金の支払いは必要ない(ただし、家族に解約の手続きへの協力をお願いしている)としています
  • 楽天モバイルは、相続放棄するなら相続放棄の証明の書類を出すよう求め、相続を放棄した人からの解約の申請は受け付けない(ほかの法定相続人が申請する)としています

亡くなった人の口座やお金から未払いの料金を払うと、相続財産の処分とみなされるおそれがあります。相続放棄をするかもしれないなら、払う前に弁護士・司法書士に相談しましょう。

ポイントやマイル、チャージした残高が相続できるかは、こちらにまとめました。

関連記事ポイント・マイル・プリペイド残高は相続できる?各社の規約を読み比べ|亡くなったら消えるポイントと、家族に残せるマイル・残高ポイ活でためたポイントやマイル、チャージしたプリペイド残高は、持ち主が亡くなるとどうなるのか。楽天ポイント・dポイント・Pontaポイント・Vポイント・PayPayポイントの規約と、ANA・JALのマイル相続の手続き、楽天キャッシュ・PayPay残高・交通系ICの残高の扱いを読み比べました。ポイントの法的な性質と民法の考え方、相続放棄との関係、生きているうちにできる対策を1級FPがまとめました。

参考:au「契約者が亡くなった場合の手続きについて知りたい」、楽天モバイル「契約者が逝去したため回線を解約したいのですが、どうすればよいですか?」

家族が困らないために、生きているうちにやっておくこと

  1. 契約しているサブスクの一覧を残す:サービス名・支払い方法(どのカードか、キャリア決済か、App Storeか)を書いておく。パスワードまでは書かない
  2. 使っていないサブスクは解約する:数が少ないほど、家族の手間が減る
  3. 銀行口座とクレジットカードは最低限にしぼる:口座やカードが多いほど、家族は一つずつ探して、明細を取り寄せて、解約する手間が増える。使っていない口座は解約し、カードも年会費や特典を見直して減らしておく
  4. サブスクの支払いを1枚のカードに集める:明細を見るだけで、契約しているサブスクが全部見つかる
  5. Appleの「故人アカウント管理連絡先」、Googleの「アカウント無効化管理ツール」を設定する:自分が亡くなったあと、家族が写真などのデータを受け取れるようにしておける

まとめ:サブスクは止めない限り続く。まず明細から探す

  1. サブスクは契約者が亡くなっても自動では止まらない。解約するまで料金がかかり、未払いの料金は相続される
  2. 明細は紙で届かないことが多い。銀行口座の取引明細(相続人が銀行に請求できる)や信用情報機関の開示でカード会社を見つけ、相続人として明細を出してもらう
  3. Amazon・Apple・Google・Netflix・携帯電話各社は、遺族が解約する手続きを用意している。ログインできなくても、戸籍謄本などの書類で手続きできる
  4. カードを止めても、2〜3か月は支払いが続くことがある。サブスクは一つずつ解約する
  5. 相続放棄を考えているなら、未払いの料金を払う前に専門家に相談する
  6. 生きているうちに、サブスクの一覧を残し、銀行口座とクレジットカードは最低限にしぼって、サブスクの支払いを1枚のカードに集めておく

※各社の手続き・必要書類は2026年10月11日時点の公式ページで確かめたものです。変わることがあるので、手続きの前に各社の窓口で確かめてください。相続放棄など個別のことは、弁護士・司法書士にご相談ください。
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